こんにちは!じっぺ(@jippegame)です。
MTGアリーナでは、新規プレイヤー向けに無料で構築済みデッキが配布されます。
チュートリアル後に5個の単色デッキが配布され、さらにクエストをこなすことで10個の2色デッキがもらえるのです。
カード資産が少ないプレイ初期に合計15個のデッキがもらえる…すごいことです!
でも、数が多いのでどのような特徴のデッキかを把握するのが大変です。
そこで今回は、初期デッキの一つで黒緑の「群生する苗木(Saproling Swarm)」について、カードリストや立ち回りなどをご紹介します。
デッキコンセプト
黒緑の初期デッキ「群生する苗木(Saproling Swarm)」は、クリーチャーを並べて殴り倒すビートダウンデッキ。
ビートダウンはデッキタイプの大分類の一つで、クリーチャー中心のデッキのことをさします。
苗木クリーチャートークンを大量生産し、それらを生贄に捧げることでさまざまなクリーチャー死亡ギミックを発揮するデッキ構成になっています。
もちろん、大量の苗木トークンで相手を殴ってもOK。
苗木トークンを強化するカードもあるので、うまく回れば手が付けられないほど強いです。
《若葉のドライアド/Tendershoot Dryad》は各プレイヤーのアップキープ時に1/1の苗木トークンを1つ生成します。(自分のターンだけでなく、相手のターンにも苗木トークンを生成できる)
また、パーマネントを10個以上コントロールしていると、苗木トークンが+2/+2の修整を受けます。
10個のパーマネントは割とすぐコントロールできるので、実質3/3のトークンが生成されるのです。
《若葉のドライアド/Tendershoot Dryad》によって生成された苗木トークンだけでなく、他の方法で生成された苗木トークンも+2/+2の修整を受けます。
相手に《若葉のドライアド/Tendershoot Dryad》を除去する手段がなければ、このカード1枚でなんとかなってしまうくらいです。
《密航者、スライムフット/Slimefoot, the Stowaway》や《毒矢尻の射手/Poison-Tip Archer》は、苗木トークンが死亡した時に相手に1点ダメージを与えることができます。
この能力を使えば、攻撃して相手にダメージを与えなくても、トークンを生贄に捧げることで相手に直接ダメージを与えることができます。
このように、苗木トークン生成やクリーチャー死亡ギミックを活かして戦うデッキ構成になっています。
<苗木生成>
カード | 効果 |
---|---|
菌類感染 Fungal Infection |
クリーチャー1体を-1/-1修整 1/1苗木トークンを1体生成 |
苗木の移牧 Saproling Migration |
1/1苗木トークンを2体生成 キッカー時は4体生成 |
死花のサリッド Deathbloom Thallid |
死亡時に1/1苗木トークンを1体生成 |
ヤヴィマヤの苗飼い Yavimaya Sapherd |
召喚時に1/1苗木トークンを1体生成 |
密航者、スライムフット Slimefoot, the Stowaway |
4マナで1/1苗木トークンを1体生成 |
若葉のドライアド Tendershoot Dryad |
各アップキープ時に1/1苗木トークンを1体生成 |
新緑の魔力 Verdant Force |
各アップキープ時に1/1苗木トークンを1体生成 |
胞子の大群 Spore Swarm |
4マナで1/1苗木トークンを3体生成 |
<クリーチャー死亡ギミック>
カード | 効果 |
---|---|
死花のサリッド Deathbloom Thallid |
死亡時に1/1苗木トークンを1体生成 |
飢饉の具現、トルガール Torgaar, Famine Incarnate |
クリーチャー生贄で召喚コストダウン |
密航者、スライムフット Slimefoot, the Stowaway |
苗木死亡時に1点ライフドレイン |
毒矢尻の射手 Poison-Tip Archer |
クリーチャー死亡時に1点ライフを失わせる |
高くつく略奪 Costly Plunder |
クリーチャー1体生贄で2枚ドロー |
雑食のサリッド Thallid Omnivore |
1マナでクリーチャー1体生贄で+2/+2 生贄が苗木ならさらに2点回復 |
血の儀式司、ウィスパー Whisper, Blood Liturgist |
クリーチャー2体生贄で クリーチャー1体を墓地から戦場に戻す |
不純な捧げ物 Vicious Offering |
クリーチャー1体を-2/-2 クリーチャー1体生贄で-5/-5 |
カードリスト
「群生する苗木(Saproling Swarm)」に含まれているカードのご紹介です。
クリーチャー(20) | |
---|---|
密航者、スライムフット/Slimefoot, the Stowaway | 1 |
ヤヴィマヤの苗飼い/Yavimaya Sapherd | 3 |
死花のサリッド/Deathbloom Thallid | 3 |
血の儀式司、ウィスパー/Whisper, Blood Liturgist | 1 |
毒矢尻の射手/Poison-Tip Archer | 3 |
雑食のサリッド/Thallid Omnivore | 2 |
新緑の魔力/Verdant Force | 1 |
若葉のドライアド/Tendershoot Dryad | 1 |
飢饉の具現、トルガール/Torgaar, Famine Incarnate | 1 |
黄昏の預言者/Twilight Prophet | 1 |
悪運尽きた造反者/Doomed Dissenter | 3 |
エンチャント(2) | |
発見の道/Path of Discovery | 1 |
ベルゼンロック典礼/Rite of Belzenlok | 1 |
インスタント・ソーサリー(13) | |
胞子の大群/Spore Swarm | 2 |
高くつく略奪/Costly Plunder | 2 |
菌類感染/Fungal Infection | 3 |
不純な捧げ物/Vicious Offering | 3 |
苗木の移牧/Saproling Migration | 3 |
土地(25) | |
沼/Swamp | 10 |
森林の墓地/Woodland Cemetery | 1 |
森/Forest | 10 |
穢れた果樹園/Foul Orchard | 4 |
土地
黒緑の2色デッキなので、どちらかの土地に偏ってしまうとデッキが回らなくなってしまいます。
そういった事故をなるべく回避するために、このデッキには黒と緑のどちらかを1つ生み出せる土地が含まれています。
《穢れた果樹園/Foul Orchard》は黒マナと緑マナのどちらか1つを生み出せます。
しかし、タップ状態で場に出さなければいけません。
手札と相談して出すタイミングを図りましょう。
《森林の墓地/Woodland Cemetery》は黒マナと緑マナのどちらか1つを生み出せます。
《穢れた果樹園/Foul Orchard》とは異なり、沼か森を戦場に出していれば普通の土地と同じようにアンタップ状態で戦場に出せます。
沼も森も戦場になければタップ状態で場に出さなければいけません。
手札と相談して出すタイミングを図りましょう。
立ち回り(序盤)
序盤は小型クリーチャーや苗木トークンを展開していきます。
《悪運尽きた造反者/Doomed Dissenter》は2マナ1/1とコストにやや劣るスペックですが、このクリーチャーが死んだ時に2/2のゾンビクリーチャートークンを生成します。
序盤では相手のクリーチャーと同士討ちを狙ってアタックやブロックをし、さっさと2/2になってしまうのがいいでしょう。(同士討ちにできない無駄なブロックは勿体無い)
中盤以降では2回使えるチャンプブロッカーと考えるのもありです。
《菌類感染/Fungal Infection》は対象のクリーチャー1体を-1/-1し、1/1の苗木クリーチャートークンを生成します。
相手のタフネス1のクリーチャーを破壊したり、ブロックによってタフネスが1になったクリーチャーにとどめをさすときなどに使いましょう。
《苗木の移牧/Saproling Migration》は1/1の苗木クリーチャートークンを2体生成します。
キッカーコストを支払った場合は4体生成します。
《死花のサリッド/Deathbloom Thallid》は死んだ時に1/1の苗木クリーチャートークンを1体生成します。
《ヤヴィマヤの苗飼い/Yavimaya Sapherd》は戦場に出たときに1/1の苗木クリーチャートークンを1体生成します。
《高くつく略奪/Costly Plunder》は2マナでクリーチャー1体かアーティファクトを1つを生贄に捧げることでカードを2枚ドローできます。
このデッキにはアーティファクトは入っていませんので、クリーチャーを生贄に捧げることになります。
このデッキは序盤から苗木トークンを多く生産できますし、《悪運尽きた造反者/Doomed Dissenter》であれば生贄に捧げることで2/2にパワーアップして帰ってくることができます。
これらを生贄に捧げてカードをドローし、デッキのまわりを加速させましょう。
立ち回り(中盤)
中盤もクリーチャーを展開しつつ、クリーチャー死亡ギミックを活かして立ち回ります。
《飢饉の具現、トルガール/Torgaar, Famine Incarnate》は8マナですが、クリーチャーを1体生贄に捧げると2マナ少なくなる能力を持っています。
つまり、クリーチャーを3体生贄に捧げると2マナで召喚できるのです。
序盤から苗木トークンをワラワラ生成できるこのデッキとの相性抜群です!
また、《飢饉の具現、トルガール/Torgaar, Famine Incarnate》が戦場に出たとき、プレイヤー1人のライフを強制的に初期ライフの半分、つまり10にすることができます。
早い段階で召喚できれば、相手のライフを10にして残りを7/6のトルガールと苗木トークンで殴り削るということが可能。
終盤でも、相手が大幅に回復したライフを10にしたり、自分のライフが残り一桁のときに自分のライフを10に回復したりすることもできます。
ただし、自分のライフが10より大きく、かつ相手のライフが10未満の場合は、この能力はデメリットになってしまうので注意。
《密航者、スライムフット/Slimefoot, the Stowaway》は苗木が死亡するたびに相手プレイヤーに1点ダメージを与え、1点ライフを回復します(1点ライフドレイン)。
苗木トークンがワラワラ生産されるこのデッキとの相性は非常に良いです。
ブロックして破壊されるとわかっていながらもあえて苗木で攻撃し、破壊させて1点ダメージを与えるという戦法もあります。(その逆(ブロックパターン)も)
また、自身も4マナで1/1苗木クリーチャートークンを1体生成できます。
この能力は基本的には自分のターンには使わず、相手のターンの攻撃フェーズ、または終了フェーズに使いましょう。
《毒矢尻の射手/Poison-Tip Archer》は他のクリーチャーが死亡するたびに相手プレイヤーのライフを1点失わせる能力を持っています。
自分のクリーチャーだけでなく、相手のクリーチャーが死亡したときも発動します。
また、本体は飛行をブロックできる到達持ち、かつ、ブロックしたクリーチャー・ブロックされたクリーチャーを破壊できる接死持ちです。
このカードを1枚戦場に出しておくことで、相手の大型クリーチャーの攻撃を牽制することができます。
《黄昏の預言者/Twilight Prophet》は自分のアップキープ時に10枚以上のパーマネントをコントロールしていた場合、以下の能力を発動します。
- ライブラリーの一番上のカードを公開し、手札に加える
- 対戦相手は①のマナコストに等しいライフを失う
- 自分は①のマナコストに等しいライフを回復する
これらの能力はアップキープ時に発動します。
つまり、その後ドローフェーズでさらに1枚ドローできるのです。
相手にカードを公開するというデメリットがありますが、カードドローを加速でき、さらにライフドレインを同時にこなせるのは強いです。
《血の儀式司、ウィスパー/Whisper, Blood Liturgist》はクリーチャー2体を生贄に捧げることで、自分の墓地にあるクリーチャーカードを1枚戦場に戻すことができます。
苗木トークンを生贄に捧げて、トークンではないクリーチャーを戦場に戻すことができるのです。
キーカードたちが破壊されても再び戦場に戻すことができるのでとても心強いカードです。
ただし、本体は2/2とサイズが小さく、破壊されやすいので油断は禁物。
《発見の道/Path of Discovery》は自分のクリーチャーが戦場に出るたび探検を行います。
通常のクリーチャーだけでなく苗木トークンが戦場に出た場合でも発動します。
土地カードが手札にきやすくなるし、土地じゃなかった場合でもトークンが強化されるので、とても便利なカードです。
《胞子の大群/Spore Swarm》は4マナで1/1苗木トークンを3体生成できます。
インスタントタイミングでの発動が可能なので、相手が攻撃してきたタイミングなどで使うとよいです。
《不純な捧げ物/Vicious Offering》は2マナでクリーチャー1体を-2/-2することができます。
また、キッカーコストとして自分のクリーチャー1体を生贄に捧げると、代わりに-5/-5することができます。
中盤以降の厄介なクリーチャーやサイズの大きいクリーチャーを破壊する目的で使いましょう。
立ち回り(終盤)
終盤もクリーチャーを展開しつつ、クリーチャー死亡ギミックを活かして立ち回ります。
《若葉のドライアド/Tendershoot Dryad》は各プレイヤーのアップキープ時に1/1の苗木トークンを1つ生成します。(自分のターンだけでなく、相手のターンにも苗木トークンを生成できる)
また、パーマネントを10個以上コントロールしていると、苗木トークンが+2/+2の修整を受けます。
このパーマネントには土地も含まれるので、10個以上コントロールするのはラク。
実質3/3のトークンが生成されるのです。
《若葉のドライアド/Tendershoot Dryad》によって生成された苗木トークンだけでなく、他の方法で生成された苗木トークンも+2/+2の修整を受けます。
相手に《若葉のドライアド/Tendershoot Dryad》を除去する手段がなければ、トークンが永遠と増え続け、攻守ともにこのカード1枚でなんとかなってしまうくらいです。
《新緑の魔力/Verdant Force》も《若葉のドライアド/Tendershoot Dryad》と同様に、各プレイヤーのアップキープ時に1/1の苗木トークンを1つ生成します。(自分のターンだけでなく、相手のターンにも苗木トークンを生成できる)
《新緑の魔力/Verdant Force》にはこれだけの能力しかありませんが、《若葉のドライアド/Tendershoot Dryad》とは違い、パワー・タフネスが高く、フィニッシャーとして活躍できます。
その分コストも大きいですが…。
《雑食のサリッド/Thallid Omnivore》は1マナでクリーチャーを1体生贄に捧げることでターン終了時まで+2/+2の修整を受けます。
さらに、生贄に捧げたクリーチャーが苗木だった場合、2点回復します。
マナコストとクリーチャーが余っている限り何度でも成長できるのでフィニッシャーとしてふさわしいです。
他のクリーチャー死亡ギミックと合わせて使うとコンボしてるって感じがしますw
《ベルゼンロック典礼/Rite of Belzenlok》は1マナでクリーチャーを1体生贄に捧げることでターン終了時まで+2/+2の修整を受けます。
デッキの長所
大量の苗木トークンで攻守ともに圧倒
このデッキには、苗木トークンを生成するカードが多数含まれています。
苗木トークンは1/1と小柄ですが、数多く生成して相手を圧倒しましょう。
いろんな手段で苗木を生成できるのでチャンプブロック(相打ちの取れない相手アタッカーをブロックする)も怖くありません!
トランプル持ちのクリーチャーでも、複数同時ブロックでダメージを抑えることもできます。
逆に、こちらからブロックを恐れず一斉攻撃するのもありですね!
デッキの短所
トークン管理が難しい
苗木トークンを大量に生成できることが長所と言いました。
たしかにその通りなのですが、ただ生成しただけじゃだめで、それらのトークンを使ってうまく立ち回る必要があります。
特にクリーチャー死亡ギミックをうまく使えるかがポイント。
どのようなギミックが搭載されていて、そのギミックを発動する最善のタイミングはいつなのか、キチンと理解しておかなくてはいけません。
攻守の判断も必要ですね。
うまくトークン管理できれば強いですが、慣れるまでは大変かもしれません。
その他の初期デッキ
最後に
いかがだったでしょうか?
今回は、初期デッキの一つで黒緑の「群生する苗木(Saproling Swarm)」について、カードリストや立ち回りなどをご紹介しました。
「群生する苗木(Saproling Swarm)」はクリーチャーを並べて殴り倒すビートダウンデッキ。
大量の苗木トークンと、クリーチャー死亡ギミックを活かして戦うデッキなので、デッキ内容を把握しておかないと扱いが難しいかもしれません。
うまく扱えれば『コンボしてる!』と実感できるデッキになっています。
大量のクリーチャーでワラワラ攻めたい方におすすめのデッキです!